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Breathing IN/EX-terior


solo exhibition, 2019

Opening Performance by Daisuke Omiya (short)





Opening Performance by Daisuke Omiya (full)






*English follows Japanese

[展覧会概要]
タイトル(英):Vincent Ruijters Solo Exhibition: BREATHING IN/EX-TERIOR
タイトル(日):ヴィンセント・ライタス個展 「呼吸する内/外」
会場:駒込倉庫(〒170-0003東京都豊島区駒込2-14-2)
会期:2019年4月20日(土)―5月12日(日)
開場時間:12:00 - 19:00
閉場日:月曜・火曜(4.29、4.30、5.6除く)
入場無料
オープニングイベント:2019年4月20日(土)18:00-20:00
*大宮大奨(パフォーマー・ダンサー)によるパフォーマンスあり

本展「BREATHING IN/EX-TERIOR」は、オランダ人アーティスト、ヴィンセント・ ライタスによる個展です。ライタスは、「Intimacy as Aesthetics 美学としてのイ ンティマシー」という観点を核に、自身の内的情動空間を物質空間として建築的 にモデル化する作家です。彼の作品はメディア・テクノロジーを通して、身体感 覚としての触覚性をデザインすることで、自己の内面と外的な空間を横断する インティマシー(Intimacy、親密性)を模索しています。 本展では、4点の新作が展示され、「風」という自然現象や「呼吸」といった身体 感覚を主軸に、彼の情動的なインテリア(内面)を秩序立てて物質化します。一 方で、日々即興的に描いてきたドローイングや私写真的なスナップによって提 示される日常生活の雑多な感覚を通して、私空間と外的空間の混沌とした関係 性も提示します。彼の生み出す「インティマシー」という概念的装置を通して、情 動的な内的空間としてインテリアと、外的空間としてのエクステリアの関係は、 現代のテクノロジーによって産まれるコミュニケーションの秩序とカオスのはざ まで揺れ動く、セミ・カオティック(準-混沌的)な現象として立ち現れるでしょう。

《BREATHING IN/EX-TERIOR》は、会場一階の構造全体を活かした大きな布 によるインスタレーションです。この布の構造体は、展示空間に設置されている 送風機によって、鑑賞者の動きとインタラクティブに揺れ動きます。布のテクス チャやマテリアリティ、風や照明のプログラミングによって、本作は鑑賞者を包 み込むような柔らかい体験、すなわち作家の追求する「インティマシー(親密性) 」を生み出します。また、会場全体を構造化した本作品は、作家の呼吸音とも同 期されています。こうした布、風、音、光のコンビネーションにより、鑑賞者は展 示空間にありながら、作家の体内に潜り込んでしまったかのような感覚に陥る ことでしょう。

《DYNAMICS OF MASS CONNECTIVITY」は、3面モニターのインタラクティブ・ インスタレーションです。1つのポールを中心として3面に別々のモニターがつい て回転しており、国内外の作家と親しい人物がビデオ通話している様子が映し 出されています。鑑賞者が作品に近づくに従って、このモニターが回転速度は 上昇し、モニターに映し出されている人の顔は判別不可能になります。また、3 画面の多言語による声は重なり、ポリフォニーとなることで、それぞれが何を話 しているのかも聞き取ることができなくなります。本作では、情報テクノロジーに よって媒介されるコミュニケーションの過剰によって、親密な会話ですら逆説的 にノイズ化し不在化していく様相が示されています。

《WIND MEMOIR》(風の回想録)は、作家が自身の私的な記憶を「風」のリズム に翻訳し譜面として書き起こした「風譜」を、身体的に体験可能にするインスタレ ーションです。全世界的に、「風」は詩や音楽を含む言語表現において、個人の 情動的な経験とつながっています。例えば、恋愛に代表される私的な記憶は、 視覚的な体験によるというよりもむしろ、皮膚感覚や触覚的感覚として想起され やすいでしょう。作家はそうした「風」の特性に着目し、自分の極私的な恋愛の 回想記を「風」の感覚に翻訳し、そのリズムの楽譜ともいえる「風譜」を生み出し ました。鑑賞者が本作の椅子に座ると、送風装置より頭と胸に向かって風が吹 き始めます。風力と風の温度は、作家の私的物語としての「風譜」に従って次第 に変化します。

[関連イベント]
展覧会オープニングイベント 日時:2019年4月20日(土)18:00-20:00
本イベントは展覧会のメインのプレスイベントとして、ジャーナリストたちやゲストたちとヴィンセント・ライタ ス(アーティスト)、長谷川祐子(監修)、黒沢聖覇(ゲストキュレーター)とが接する機会となります。オープ ニングイベントには東京のアートシーンにおける重要な人々が参加する予定となっており、ヴィンセントの 作品の中心となる多様性と包括性を反映しています。 また現代美術に限らず、外交関係や、メディア関係、科学関係など、様々な分野のゲストを招待します。 様々な人々が作家のインスタレーションの周りに集うことで、包括的な環境をつくり、作品との相互作用が 生まれることを目指します。 加えて、オープニングイベントでは、2019年の横浜ダンスコレクションにも参加した大宮大奨(パフォーマ ー・ダンサー)によるスペシャルパフォーマンスを開催いたします。 彼は、2014年にニューヨーク近代美術館(MoMA、ニューヨーク)にて、他者間の距離をテーマに遊戯的な パフォーマンスを行なっています。彼は観客である大衆の一人としてパフォーマンスを始め、他の鑑賞者 の間を縫うように進む中で、アーティストと鑑賞者、もしくは各々にとって快適な距離感を模索していきま す。 大宮は空間を用いて表現し、ヴィンセントは風を用いますが、関係性を表現するための行為という点にお いて、彼らの活動は結びついています。そして、展覧会のオープニングにおいて、会場は日本とオランダ のアーティストのコラボレーションの場としても機能します。 この時、ヴィンセントの作品は、大宮のパフォーマンスの一部として機能するのではありません。それらは 互いにエネルギーを供給し合っています。大宮は鑑賞者やヴィンセントの作品と関わりながら、パフォー マンスを行います。これに対し、作品はモーショントラッキングシステムによって、彼の動きに反応して特 別なシークエンスを生み出すことで、風とベールとパフォーマーの特別な関係を築いてゆきます。

[キュレトリアル・チーム]
黒沢聖覇(ゲストキュレーター)
1991年生まれ。現在、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士後期課程に在籍。主な仕事に第7 回モスクワビエンナーレ「Clouds⇆Forests」(トレチャコフ美術館新館)アシスタント・キュレーターをはじめ 、「Japanorama」および「Dumb Type “Actions + Reflections”」(ポンピドゥー・センター・メッス)、キュレイト リアル・アシスタント、「未来へのわが展望をみてほしい―植物とわたし」(草間彌生美術館)キュレーター 、アートフェア東京2018「パンゲア・テクトニクスー地殻変動するアート⇄ものがたりの分岐点—」(東京国際 フォーラム)キュレーターなど。平成29年度東京藝術大学平山郁夫文化芸術賞を受賞。

三宅 敦大(キュレトリアルアシスタント)
1994年岐阜県生まれ。東京在住。2017年多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。現在東京藝術大学大 学院国際芸術創造研究科修士課程在籍。学部の頃からキュレーションに興味を持ち、展覧会や、アート イベントの企画運営に携わる。主な展覧会実践として、2016年「TAMA VIVANT II 美術−あいまいなパラ ダイム」(アートテーク・ギャラリー、パルテノン多摩特別展示室/東京)共同キュレーターとして参加。 2017年「Clouds Forests」(トレチャコフ美術館新館/モスクワ)リサーチアシスタント。「Pn -Powers of PLAY-」(東京藝術大学大学
美術館陳列館/東京)共同キュレーターとして参加など。

[監修]
長谷川祐子
京都大学法学部卒業、東京藝術大学大学院修了。 金沢21世紀美術館を立ち上げ、現在東京都現代美術館参事、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究 科教授。上海ロックバンド美術館アドバイザリー委員。犬島「家プロジェクト」アーティスティックディレクタ ー。最近の展覧会は、New Sensorium(ZKM)、Kishio Suga Situations(Pirelli HangarBicocca, Milan)(い ずれも2016年)。2017年10月よりポンピドゥ・センタ―・メッスにて、‘Japanorama: NEW VISION ON ART SINCE 1970’をキュレーション。第7回モスクワ現代美術国際ビエンナーレ:Clouds ⇄ Forestsキュレータ ー。

[会場情報]
近年、都内には数多くのギャラリーが生まれ、現代アートもこれまでにないメディアの注目を浴び ています。同時に、美術界の既存の枠組みに収まりきらない次世代の可能性に、十分な活躍の 舞台が用意されているとは言いがたい現状があります。
は、東京のアートシーンに次々と浮かび上がる様々な良質なプ ロジェクトをすくい上げ、実現の場を提供することを目的とした実験スペースです。日本の社会全 体を覆う閉塞した状況を監獄と見立てる、立ち上げに企画された展覧会の意図は、美術を取り巻 く環境全てへの挑戦を意味します。これは駒込倉庫をささやかに始めることになった私たちの思 いと一にするものです。
このコンセプトのもと、駒込倉庫では既成の展覧会形式に囚われない企画と運営方法を模索して いきたいと思います。ここで行われることは、展覧会に限らず、パフォーマンス、映像、制作スタジ オ、パーティー、そのキメラ的複合体など思いは広がっています。また次世代のマーケット育成に 向けた持続的な取り組みにもつながることを願っています。

駒込倉庫 Komagome SOKO
東京都豊島区駒込 2-14-2 | 2-14-2 Komagome, Toshima-ku, Tokyo

[問い合わせ先]
Web: facebook.com/KomagomeSOKO
Instagram: @komagome_soko
E-mail (プレス): 三宅敦大 atsuhiromiyake1219@gmail.com

助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、オランダ大使館

---ENGLISH---

Vincent Ruijters
Solo Exhibition: “Breathing IN/EX-terior”
Guest curator: Seiha Kurosawa
Sat. April 20th - Sun May 12th, 2019
12:00-19:00
Closed on Mon. and Tue. (except 04.29, 04.30, 05.06)

Opening reception with Special Performance by Daisuke Omiya:
Sat. 20 April, 2019 18:00-20:00
Venue: Komagome SOKO (2-14-2, Komagome, Toshimaku, Tokyo)

Komagome SOKO is pleased to announce the solo exhibition of Vincent Ruijters, “Breathing IN/EX-terior”.

“Breathing IN/EX-terior” is a solo exhibition by Vincent Ruijters (b.1988, The Hague, Netherlands). Ruijters is an artist who architecturally models his inner affective space as material space to realize what he calls “Intimacy as Aesthetics”. His works aim to design tactility as physical sensation through media technology. By crossing boundaries of inner space and outer public space, his goal is also to challenge notions of intimacy.

Four new works will be presented in this exhibition. Based on the natural phenomenon of “wind” and physical sense of “breath”, these works will materialize his affective interior order. On the other hand, he will also highlight the chaotic relationship between private and public space through improvisational drawings, collages and snapshot photographs, which will showcase extremely private and multifaceted facets of his daily life. By focusing on “Intimacy”, an apparatus that the artist produces, the relationship between his affective inner space and public outer space will appear as a semi-chaotic phenomenon - one which oscillates between order and chaos - while also mirroring the state of communication in our digital age.

DYNAMICS OF MASS CONNECTIVITY is an interactive installation with three monitors revolving on a pole axis. The monitors display differ- ent video chat conversations with close members of the artist’s social circle. As the audience walks towards the work, the speed of the revolv- ing monitors increase, and therefore it is not able to distinguish the faces on the monitors. This work aims to show the noise and the absence of communication caused by the excess of overwhelming communication via information technology. On the other hand, in addi- tion to showing virtual communication overflow.
BREATHING IN/EX-TERIOR is an installation of fabrics which uses the venue’s first floor structure. Wind blows from fans positioned strategi- cally in the exhibition, which move interactively with the audience. With the texture and materiality of the fabric, the programming of the fans and lights, this work creates an immersive and soft experience: what the artist calls “intimacy”. At the same time, this work, designed accord- ing to the space of the venue, is synchronized with the sound of the artist breathing. This piece generates intimate breathings that inhale as artist’s body and exhale as public.
WIND MEMOIR is an installation enabling the physical experience of “wind score”, a notation system that the artist composed, provoking wind and temperature sensations on the body to translate his personal memory. ‘Wind’ is used within music, poetry and verbal expressions as a metaphor for personal affective experience. Focusing on this charac- teristic of wind, the artist translated his super-subjective memoir of love and created “wind score” as a score of his physical memory rhythm.

RELATED EVENTS

Exhibition Opening
Date: Saturday 20 April 2019
Time: 18:00 - 20:00
Special performance by Daisuke Omiya Food and drinks will be served

The opening reception will be an opportunity for journalists and invitees to meet the artist. We aim to create an inclusive environment around Ruijters’ installations, fostering dialogue and interaction with the artworks on view.
Special performance by Daisuke Omiya
Daisuke Omiya is a Japanese performance artist and dancer starring in the Yokohama Dance Collection (2019). Omiya has previously performed at the Museum of Modern Art in New York (New York, 2014) for an impromptu performance playing with the perceived distance between strangers. Beginning his performances as a member of the crowd, he plays with the distance between artist and audience, dancing away and exploring each individual’s comfort zone.
Omiya’s practice ties in especially well with Ruijters’. Both artists use wind and space as a medium to materialize relations. The exhibition opening will thus act as a platform for artistic collaboration between the Japanese and Dutch artist: attendees of Ruijters’ exhibition opening reception will not necessarily realize they are part of Omiya’s performance artwork. Omiya and Ruijters will fuel on each other’s’ energy. Omiya will interact with the crowd as well as the Breathing Paper. This artwork has a motion tracking system that allows such interaction, and a special program will be written for the performance to create a dance between wind, veil and performer.

CURATORIAL TEAM

Seiha Kurosawa (Guest Curator)
Seiha Kurosawa (b.1991, based in Tokyo) is currently pursuing his Doctorate degree at the Graduate School of Global Arts, Tokyo University of the Arts. Past curatorial projects include ‘I Want To Look at My Prospects for the Future’ (curator, Yayoi Kusama Museum, Tokyo, 2019, curator), ‘Pangea Tectonics in Art Fair Tokyo ’19’ (curator, Tokyo International Forum, 2018, curator), ‘7th Moscow International Biennale of Contemporary Art’ (assistant to curator Yuko Hasegawa, 2017), ’Japanorama’ (assistant to curator Yuko Hasegawa, Centre Pompidou Metz, 2017).

Atsuhiro Miyake (Curatorial Assitant)
Atsuhiro Miyake (b.1994, based in Tokyo) is currently pursuing his MA degree at the Graduate School of Global Arts, Tokyo University of the Arts. He graduated from Tama Art University from the Department of Art Science in 2017. Past curatorial practices include ‘World Art Tokyo in Art Fair Tokyo ’19 (curator, Tokyo International Forum, 2019), ‘Radical Observers’ (curator, Akibat- amabi, 3331 Arts Chiyoda, Tokyo, 2018) and ‘On the Route’ (co-curator, NAA Art Gallery, Chiba, 2016).

SUPERVISOR

Yuko Hasegawa
Yuko Hasegawa is the supervisor of this exhibition, aside of her supervising and advisory func- tion she will provide her network to increase the exposure of the exhibition.
Yuko Hasegawa is Artistic Director of the Museum of Contemporary Art, Tokyo (2016 - present) and Professor of Graduate School of Global Arts, Tokyo University of the Arts (2016-present). She was a Chief Curator and Founding Artistic Director (1999 - 2006) of the 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa and Chief Curator of the Museum of Contemporary Art, Tokyo (2006-2016). She is Artistic Director of Inujima Art House Project (2011-present).

PLATFORM INFORMATION

Komagome Soko is a non-commercial experimental art space for the emerg- ing art scene of Tokyo. Founded in 2016 by SCAI The Bathouse, one of the leading contemporary art galleries in Japan, Komagome Soko is supported and ran by SCAI and has its own vision, mission and program. Komagome Soko seeks to challenge the environment of the current Japanese art scene by proposing exhibitions, performance, video, production studios, parties, and chimeric complexes.
For more information: www.komagomesoko.com

Komagome SOKO
2-14-2 | 2-14-2 Komagome, Toshima-ku, Tokyo

INQUIRIES
Web: facebook.com/KomagomeSOKO
Instagram: @komagome_soko
Email (Press inquiries, English): Sophie Arni sophie.arni@nyu.edu or sophie.arni@globalartdaily.com

Supported by Arts Council Tokyo (Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture, Embassy of the Netherlands in Japan

Special Thanks:
Daisuke Omiya - Performance
Hideki Umezawa - Sound Deisgn
Jinwoong Kim - Computer Programming
Sophie Arni - PR
René te Riele - Video Editing

© 2019 Vincent Ruijters All Rights Reserved.  
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